ニート 直腸からカメラを入れる 前編
上司のNから健康診断で大腸内視鏡検査をしろという指令がでた。
つまり、お尻からカメラを入れて大腸の中をカメラでみたり、写真で撮ったり...
江戸時代の前野さんと杉田さんからしたら、驚くような行為である。
8月某日
久しぶりに日差しに当たりました。
苦しい...本当に苦しい、自分って吸血鬼やったけ?などと思ってしまう程に苦しい。
ここ最近、天鳳と2BROの動画をみるという、ニートの教科書にあるような行動パターンを繰り返していた。
病院に着くと初診という事もあり、問診票を渡された...
氏名
住所
職業...
小学生が書いたような字で正直に「ニート」と表記
質問の最後の方に
Q.「最近海外には行きましたか?」
A .「4月にドイツとアメリカ」
どんなニートやねん!
きっと親のすねかじり虫やと思われるんやろうな...
受付のお姉さん達に白い目で見られるんだろうなと想像する...そして検査の事を考えるとお尻がむずむずする。
そんな妄想をしているうちに早くも僕の名前が呼ばれた。
ガラガラ
「失礼します。」
爽やかな40代ぐらいの男性の先生だ...
Dr.「症状が血便で大腸検査希望とありますがどのような感じでしょうか?」
「便器が真っ赤になったんです...」
Dr.「いつごろからですか?」
「3ヶ月前から突然出たり出なかったり...」
Dr.「お尻が切れて出る事もありますし、年齢的にも大丈夫だとは思いますが...念のために一度検査をしてみましょう。」
「はい...」
Dr.「えーと...お仕事は”今は”されてないんですかね?」
「はい...」
Dr.「求職中ですか?」
「そう言う訳ではないのですが(笑)」
Dr.「そうですか...では次の火曜でいかがでしょうか?」
「はい!(働けよって思われてるんやろうな)
空いてます!!(元気に返事しとこ)」
Dr.「では検査前日と当日の流れを説明しますのでとなりの部屋でおきき下さい。」
「はい」
熟練の看護師さんが丁寧に説明してくれました。
検査の妨げになるので
前日は食物繊維を取らない事
ぜったいに食物繊維を取らない事...
つづく